コーモン見えても肛門は強いのだ


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あのね。ケツが痛いんです。ええ、激しく痛いんです。
あ、肛門じゃありません。私、肛門は強いじゃないですかぁ。
尾てい骨なんですよ、痛いのは。
先々週、長時間の会合があって、ずーっと座りっぱなしだったんですよ。その翌日から痛みだしましてね……
歳も歳だからコツショショウショウ、あ、噛んだ。コツソショウショウとか心配だったんで、病院に行ってレントゲンとか撮ったりしたんですが、ヒビとか骨折とかは無かったんですよ。
んで、塗り薬を出されて毎日ケツの割れ目に塗ってます。
患部は限りなくコーモンに近い場所なので、自分で塗るのもアレだな-。と思いましてね。社会的地位とか戸主の威厳とか考えるじゃないですかぁ。パンツの前から手を突っ込んでも、後ろから突っ込んでも、あるいは下半身すっぽんぽんになって塗ったとしても、その姿はやはり美しくないじゃないですかぁ。昭和の男としての矜持がそれ許さないじゃないですかぁ。
で、長年連れ添った糟糠の妻に「すまぬがケツに薬を塗ってくれ」と戸主としての威厳を1ミリたりとも損なわぬ声で伝えると、「無理無理無理」と食い気味、かつキレ気味に拒否られました。
私ってケツは結構キレイじゃないですかぁ。だから少し凹みました。
そうそう、ドーナッツ型クッションを買いましたよ。しかも経済力のある私は3個も大人買いをしたのです。。会社用・自宅用・クルマ用。ちなみにクルマ用は会議や飲み会にも持って行きます。キャバクラではかなりの確率でウケます。痔疑惑を否定するところから私のコーモンの強度へ話を展開して笑わせます。ヒィヒィ言わせます。あ。話を戻します。
買った時は「これ会社へ持って行ったら、痔とか思われるんだろうな…」と少しブルーになりました。
いや、決して
健康な人>尾てい骨痛の人>露出狂の人>舛添要一>痔の人
などというヒエラルキーを信奉しているわけじゃありません。
痔=あっ!この人コーモンに自分の指で薬を塗っている人なんだぁ。凄いなぁ。メンタル強いなぁ…とかいう目で見られるのが嫌なだけです。
あれ?結果的には痔の人をディスってしまいましたね。
さて、案の定、初めて会社に持って行った日、3人の女子社員から
「痔ですかぁ?」
「キレ痔ですか?イボ痔ですか?脱肛ですかぁ?」
「変な物突っ込んだんですかぁ?」
と聞かれました。想定内の質問です。
「痔じゃないっす。だって私コーモン強いじゃないですかぁ。あ、強いから何でも突っ込めるって意味じゃないよ。尾てい骨が痛いのです」と速効応えましたよ。
彼女たちからは「あなたのコーモン強度についての情報は要りません。訴えますよ…」と半笑いで諭されました。
 
(おしまい)